芍薬 ― 実は薬だった美しき花

芍薬は美しい見た目だけでなく、古来より薬用植物としても大切にされてきました。特に根の部分は「芍薬(シャクヤク)」という生薬名で、漢方薬に使われます。鎮痛や鎮静、筋肉の緊張を緩和する作用があるとされ、「当帰芍薬散」や「芍薬甘草湯」など、婦人科系や胃腸の不調に使われる処方に多く含まれます。古代中国ではすでに使用されており、日本でも江戸時代の本草学(中国の薬物学で日本では「小野蘭山学者」が有名)に記録があるなど、長い歴史があります。美と健康を兼ね備えた、まさに万能な花です。

芍薬の咲き方の種類

芍薬にはさまざまな咲き方があります。「一重咲き」はシンプルで清楚、「半八重咲き」は中心の花芯が見える華やかさが魅力です。「バラ咲き」や「冠咲き」は、まるでドレスのようにふんわりと咲き誇ります。

そして今回レッスンに使っている白い芍薬は「翁咲き(おきなざき)」と言い、細長い花弁がひらひらと舞い、翁の髭のような趣きが楽しめます。個性豊かな咲き方の違いを、実際に花に触れて感じてみませんか?

ヘクセンハウスの季節のレッスンでは、旬の芍薬を使ったアレンジメントも体験できます。

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