実は花菖蒲と葉菖蒲は別の植物なのです。
東京の墨田区錦糸町駅北口4分のフラワーアレンジメント教室のフラワースクールヘクセンハウスの真宗優子です。
5月の植物についてお話しします。
「菖蒲(しょうぶ)」と聞くと、色鮮やかな花を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、実際には「花菖蒲(ハナショウブ)」と「葉菖蒲(ハショウブ)」は全く異なる植物です。
花菖蒲(ハナショウブ) 
-
分類:アヤメ科アヤメ属
-
特徴:大きく美しい花を咲かせ、紫・白・黄・ピンクなど多彩な色があります。
-
用途:観賞用として庭園や切り花に利用されます。
-
花言葉:「優雅」「あなたを信じます」
葉菖蒲(ハショウブ)

すっとした葉姿

茎の下の方は爽やかで甘い香りです
-
分類:ショウブ科ショウブ属
-
特徴:細長い葉が特徴で、強い香りがあります。花は地味で目立ちません。
-
用途:端午の節句に「菖蒲湯」として使用され、邪気払いの風習があります。
-
花言葉:「健康」「良い知らせ」
★見分け方のポイント
特徴 | 花菖蒲(ハナショウブ) | 葉菖蒲(ハショウブ) |
---|---|---|
科属 | アヤメ科アヤメ属 | ショウブ科ショウブ属 |
花 | 大きく華やか | 小さく地味 |
葉の香り | ほぼ無香 | 強い香り |
用途 | 観賞用 | 菖蒲湯などの風習 |
★葉しょうぶ(菖蒲)は葉に香りのよい精油を含み、古くから魔除けの力があると信じられてきました。
端午の節句(5月5日)には、ヨモギと一緒に家の門や軒先に飾ったり、屋根に投げたりして、無病息災を願う風習があります。
また、「しょうぶ」の名が「尚武(武を重んじる)」に通じることや、葉の形が刀に似ていることから、武家では端午の節句を特に大切にしてきました。
この日には「しょうぶ湯」に入る習慣もあり、菖蒲の葉をお風呂に浮かべて香りや季節感を楽しみます。
昔は根を使った薬湯もありましたが、今では主に葉だけを使うことが多くなっています。
また、「菖蒲酒」というお酒も楽しまれていたそうです。
同じ「しょうぶ」と呼ばれますが、見た目や用途、香りなどが異なります。季節の風物詩として、それぞれの特徴を楽しんでみてはいかがでしょうか。
東京のフラワーアレンジメント体験は墨田区錦糸町駅北口4分にあるフラワーアレンジメント教室のフラワースクールヘクセンハウスへ